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考察コラム

【考察】心霊写真編、こわさの正体をめぐって

1月27日
もくじ

1月の原作には、声をひそめて読みたくなる連作がありました。撮った写真をみんなで見せ合う、なんてことのないお披露目会から始まって、いつのまにか「写ってはいけないもの」の話になっていく——通称・心霊写真編です。📸の絵文字とともに更新が続いた数日間、タイムラインがそわそわしていたのを覚えている人も多いはずです。

ほのぼのが、こわさの下ごしらえになる

ちいかわのホラーがうまいのは、こわい場面そのものより、その前の「いつもの空気」を丁寧に描くからだと思います。お茶を飲んで、写真を見せ合って、笑って。その温度があるからこそ、画面の隅に妙な影を見つけたときの落差が効いてくる。

特に今回、私の胸に刺さったのは、ハチワレが恐怖をひとりで抱えようとした時間でした。みんなを不安にさせたくない、という気づかい。やさしさが、こわさをいっそう重くする。ここがこの連作のいちばん柔らかくて、いちばん痛いところだったと思います。

オチが、きれいに解けてくれない

ふつうのホラーは、種明かしで肩の力が抜けます。ところがちいかわの場合、オチがついてもどこか後味が残る。「なんだ、そういうことか」と笑った直後に、「……でも、それだと説明がつかなくない?」とひっかかる小さな棘が、必ず一本だけ残されている。

ここからはもう、根拠のない勝手な妄想です。あの写真に残されたものを、本当にぜんぶ「イタズラ」で片づけていいのか。私はどうしても、もう一段ぞくっとする読み方をしたくなります。本当のところはナガノ先生にしか分かりません。それでも、答えの出ない問いを抱えたままでいられること自体が、この連作のいちばんの贈り物なのかもしれません。

あなたは、あの写真をどう読みましたか。

出典・参考
考察原作ホラー
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